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標高1050mの忘年会

世に物好きは多いとはいえ12月の標高1050mで忘年会。

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(左から新進気鋭の製作家H氏、洋行帰りの村治奏一氏、噂のファニート中野、貫禄の寡黙ギタリスト A氏)

恒例の村治氏も東京から参加してのコアなオヤジ達だけの中野ギター工房の忘年会でした。ギタレロファニートのテーマ曲「ブエノスアイレスの冬」の実際の気候はきっと暖かいと思うのです。2006年から研究開発してきた村治奏一モデルの2013年号完成披露会でもあり、嬉しい夜でした。
また村治奏一モデル詳細は後日に!!
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僕のお気に入りのお店 [僕だけの松本]

松本も良くも悪くも時代の流れとともに変化しています。
ここ数年の変化はあまりにも急激すぎる気がします。
そこで”今”の松本を切り取ってweb上に保存・紹介する事にしました。
この街に観光で来られてもお決まりのコースでは面白くないので、なるべくディープな
松本をお見せしたいと思います。散策、グルメ、催し等、僕が気に入っているシーンが
中心です。
今回は「こばやし画材」店。http://www.gazai.jp/index.html
仕事柄ほんとうにお世話になっているお店です。
お茶の水のLEMON画翠に行かずとも感じられるアートな雰囲気が大好きです!
かつて松本には街のサイズに似合わず、沢山の画材屋がありました。
美術芸術運動で特に盛り上がっていたわけではないのですが、
松本出身の草間弥生(僕の高校の大先輩!)、西郷孤月はこのごろよく知られるように
なりましたね。荻原碌山はお隣の安曇野出身ですが松本の人たちに愛されています。
高校生から年配の方までいろんな芸術にかかわる人たちが通っています。
中町という松本観光の拠点になる通りのすぐ近くですから、ここでスケッチブックを
買って、松本城、県の森あたりでスケッチするのはいかがですか?


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オーガスチン リーガル

突然ですが、
オーガスチンのリーガル弦の端っこの色が、以前と変わっていませんか??
1弦はいままでの紫色だけれど、2弦、3弦の色が青かったり青と紫の中間のような色だったりで同社の青弦との違いがちょっとわからなくなりました。
以前からこんな色だった記憶がないし、いつから変更になったのだろうか??

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上から1弦(前と同じ紫です)、2弦(青といわずして・・・)、3弦(紫に移行していくような青)です。
怪しい色調です。
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工房の忘年会です

今年も残すところあともう少しです。目標を達した人も、ただ流されてしまった僕たちも
忘年会です。恒例の忘年会です!

12月7日 場所 カフェピラータ 〒3900302 長野県松本市三才山1853   TEL 0263461668  午後5時より
会費2000円プラス 飲み代

参加希望の方はカフェピラータまで。




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福田進一&エマヌエル・セグレ

2014 3月1日 松本ハーモニーホール ギターコンサート予定
当工房にもチケットあります。
ご希望の方はメールください。
pancho@gd5.so-net.ne.jp

セグレ1 のコピー.jpg
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簡単にわかるギター故障

製作されてから10年くらい経つと裏板のログ(横に渡されている力木)が剥がれている楽器があります。
この楽器は97年製のものですが、裏板を動画のように叩くと剥がれている部位の音が「コンコン」という音ではなく、「ビシャ、ビシャ」という音がします。動画では初回のノック音にそれが強く出ています。



この楽器の内部の写真ですが、ログが隅の方から剥がれているのが目視できます。
バックログが剥がれると、音量の低下、びりつき、裏板割れの要因にもなります。
気になる方は軽くノックして確かめてください。
再接着は瞬間接着剤やエポキシ系のボンド等使用されると重度の故障修理につながりますので、必ずニカワを使用して修理します。
楽器に合わせた治具を作る必要があり、修理に精通した工房にお頼みください。
比較的に簡単な修理なので安価で済むと思います(数千円かな?)。
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5824 Inagaki

稲垣さんが旅立たれてしまった。
「5824 Inagaki」という小惑星がある。
稲垣さんの星。
今日が葬儀の日。
2011年からブーシェの調整を始めて、震災、
それから闘病が始まって2012年
2013年の今月、明石のご自宅で調整が終わった。

その間、教えて頂いた事が沢山あった。

まだ小さなお嬢さんと奥様を残されていった心痛を思うと
本当にいたたまれないです。


稲垣さん!本当にありがとうございました。
今度お会いするときにはブーシェ氏に紹介して下さい!

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(昨年、病を押して松本の工房にブーシェの調整においでになった時の写真。嬉しそうな笑顔です。)


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なぜギターが上達しないのか??

ギターが上手になりたいと、ギターを弾く人はだれしもそう思う。
僕もちっとも上達しないし、演奏会でもときおり何年も弾いているのになぜ上手くならないんだろう?と思ってしまう方もいる。時間もお金も注いでも結果が出ない。それでギターを弾くのをあきらめてしまう人が多いのは間違いないだろう。夜中に「才能がないのでもうギターをやめます!」とメールをいただく事がたまにある。
ある本を読んでいたら非常に腑に落ちた上達する方法が書かれていた。

すべての演奏の根本は 脳からの指令である。脳に注目して練習すること。

脳なんて言葉が演奏家の書かれた本から飛び出したのでそれだけで驚きだった。生物科学的の思考で問題点をあぶり出している。
方法は簡単。

曲弾きの練習はかならず、完全に失敗せずに弾けるかなり遅い速度で譜面をみて練習する事。
だんだんテンポを上げて、これ以上は失敗の連続になるというラインまでで止める。
最後にふたたび非常に遅い速度でおさらいする事。

単純な事のように思えるが、これには意味があって脳の大脳皮質に覚えさせる時に、失敗するパターンで終わらせてはならないという事だ。ゆっくりでいいから完璧な演奏で終わらせて、脳を休ませる休息をじっくり取る事。これが肝。

これを整理するとダメな演奏者のパターンは
1、せっかちである。
2、楽譜と演奏をちゃんと分析していない
3、脳を休ませていない
4、ルーティンワークとして練習していない

だろうね。自分に良く当てはまるから深く反省します。

次に上がり症の克服。
ほとんどの人が、演奏会等では普段の力を引き出していないのは事実。またはそれ以上の力を出せることも事実。
メンタルトレーニングでは演奏中に自分が曲に気持ちよく入り込み成功するイメージを朝の起床時に瞑想しろと書かれている。
演奏会では『ヤーイ失敗しろ!』という邪悪な波動を送ってくる輩も残念ながら多分いるでしょうけど??それに打ち勝つ為には普段から演奏に自分の精神を完全にはめてしまうというトレーニングが必要。上手い演奏家はほとんど会場から隔離した地点に自分を置いて楽器と脳との対話で演奏をしている。言い換えれば、それが奏者のみにできる唯一の音楽表現世界だと思います。
万年、上達しない人物は周囲の人間に惑わされやすい性格の人が多い気がします。
「お人好し」ほどダメなんじゃなでしょうか。
だから上手い演奏家に「お人ワル」ばかりとは言いませんけどね。

いつかあなたの演奏を聴かせて下さい。楽しみにしています。







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19世紀ギター完成

19世紀ギターの愉しみが、いままで19世紀ギターを手にしなかったギタリストの間に広まりつつあるようです。モダンギターの出現で喪失した音楽世界がここにはあります。
ご注文された楽器が完成しました。

弦長630 17フレット設定
基礎モデル ラコート
表面板 ヨーロピアンスプルース
裏横 ヨーロピアンカーリーメイプル、エボニー(装飾)
ネック 軽量セドロ+メイプル巻き
駒、ヘッド  エボニー、カーリーメイプル
ネック及びジョイント スペイン方式(パノルモタイプ)+Vジョイント
弦巻き 半機械式ペグ

裏板及び側板はスプルースとメイプルの二重構造



ラコート2.jpg

正面からだといつものラコートですが、
裏、横、ネックにビウエラ風に装飾をしてみました。

ラコートback.jpg
ラコートサイド.jpg
ラコートネック.jpg

ガット弦もいいのですが、入手が難しい場合サバレスのピンクラベル弦も415Hz〜440Hz調弦で使えます。

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こうして一つの仕事が終わると、さみしさもあるのですが、コンサートの現場で使用されるのを楽しみにします。


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タレガ、トーレスを想わざる。

1869年、秋のセビリア
52歳のトーレスの工房を17歳の青年タレガがパトロンと訪れた。
トーレスが見たところ来客は高級な楽器に関心があるようではなかった。
そこで並の楽器をその青年に渡すと青年は様々な和声、パッセージを弾き始めた。
トーレスは驚き
「おまちなさい、この楽器は君向きではない」と言い残すと工房の奥から
名工の技と愛着をこめて製作された美しいギターを手にして戻ると
「君にふさわしい楽器はこれだ」
製作されてから5年間、工房に秘蔵してあったFE17を手渡した。
情景が目に浮かびます。

なんとなくラミレスとセゴビアの出会いの逸話にも重なりますね。


1852年11月21日つまり160年前の今日がタレガの誕生日

¡Feliz cumpleaños! ¡Gran Maestro!




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